「腹式呼吸」は、多くの方が一度は聞いたことがある言葉でしょう。
独学で歌を勉強するときも、ボイトレ・ボーカルレッスンを受けるときに、必ず耳にするこの言葉。最近はダイエットでも話題になりました。
突然ですが、哀しいことがあったとき、ストレスを感じているとき、カラオケで思いっきり歌って、スッキリした経験はありませんか?
こんな風に歌で元気になる理由も、実は「腹式呼吸」と深い関係があります。
今回は、歌うときに欠かすことのできない「腹式呼吸」について、ワンポイントレッスンでお伝えします!
そもそも腹式呼吸ってなに?
まずは、寝転がって、リラックスして緩やかに呼吸してみてください。
この時、お腹が上下に動いていませんか?これが腹式呼吸の基本です。
「あれ、お腹が上下に動かない!」という方。大丈夫です。
もっとリラックスして、お腹に空気を入れるイメージで呼吸してみましょう。
寝転がって呼吸したことで少しは掴めましたか?
次は立ったままお腹を意識して呼吸してみましょう。
ここでひとつポイント!
この時、多くの方は「吸う」を意識してしまうのですが、「吐く」ことに集中してください。
まずは空気を限界まで吐ききってみてください。
そして苦しくなったら、一気に鼻から空気を吸い込みます。
吸い込む空気が、自然とお腹に入っていくことがわかりましたか?
この感覚を忘れずに。今度はリラックスして、お腹に空気が入っていくイメージをしっかり持って深く呼吸をしましょう。これが腹式呼吸です。
今まで腹式呼吸が上手く出来ない!と悩んでいた方は、呼吸が「浅かった」だけなのかもしれません。
腹式呼吸は、しっかりと「深く」息を吸えれば、誰でも必ず出来る様になります。
そして、今回のワンポイントレッスンを読みながら、実践してみた方。
ちょっと気分がスッキリしていませんか?
そうです。深呼吸は健康に繋がるのです。これは、医学の世界でも研究されています。
ニューヨーク医科大学で神経医学の教授を務めるPatricia Gerbarg博士は、深呼吸が健康にもたらすメリットを説いている。体を最大限にリラックスさせて生産性をアップさせるには、1分当たり4回半から6回のペースで深呼吸を行うとよいという。
また、息を吸い込む時間と吐き出す時間が同じ長さになると効果的だ。「Coherent Breathing(コヒーレント・ブリージング、整った呼吸法)」と呼ばれるこの呼吸法を実践すると、認識能力が上がりストレスが減るとされている。
人間は、強いストレスを感じていると無意識に呼吸が浅くなってしまうそうで、以下のページではストレス解消方法のひとつとして、腹式呼吸をお勧めしています。
ストレスと呼吸には深い関わりがあり、悪化すると過呼吸症候群になることも。不調を感じたら自分の呼吸法をチェックしてみるのも一つの体調改善策です。上手な呼吸方法(腹式呼吸)を意識することで、ストレス解消にも繋がることがわかっています。
つまり、「深呼吸=腹式呼吸=上手に歌う」は、ストレス解消に役立つのです!
歌が上手になって、ストレスも解消されるなんて一石二鳥ではないでしょうか?
どうして腹式呼吸が「歌」に良いの?
ボーカルコースのワンポイントレッスンなので、そろそろ歌の話に戻りましょう(笑)
呼吸の方法には「腹式呼吸」と「胸式呼吸」があります。
胸式呼吸は字の通り、胸(肺)に空気が入る呼吸法です。
さきほどお伝えしたとおり、「胸式呼吸=浅い呼吸」「腹式呼吸=深い呼吸」と、わかりやすく捉えて頂いても大丈夫です。
声は、声帯の振動で生じた音が、吐く息に乗って空気に振動して、音になったものです。
腹式呼吸、つまり深い呼吸法で歌うことにより、より良く安定し遠くへ飛ぶ声を出すことができるのです。
腹式呼吸が出来れば、今まで「苦しいな」と思いながら歌っていた長いフレーズを、楽に歌えるようになります。
歌は体が楽器です。
正しい呼吸で楽器を鳴らしてあげると、自分では知らなかったいい声が出るようになります。
そのために、まずは腹式呼吸を理解して、理解できたら歌で実践してみましょう。
腹式呼吸をマスターしたいなら、無料体験のボイトレへ!
今回のワンポイントレッスンを読みながら、
「自分でやってみても感覚が掴めなかった」
「これであっているのか不安」
「自分が上手く歌いたい歌でどうやって活かせば良いの?」と思った方は、
是非お気軽にLIFEミュージックスクールの無料体験レッスンにお越しください♪
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